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オーステナイト系ステンレス(SUS304、316など)と炭素鋼との異材溶接などの施工に際しては溶け込みが大きかったり、制御が難しいと希釈の増大などによって成分の低減等の変化が起こり、溶接金属は劣化します。(δフェライト量の低下や消失、マルテンサイト相の折出などで高温割れやHAZ部の脆化が起こる)このような継手では、溶接材料の正しい選定だけでなく、開先形状、積層法の検討、そして溶け込みを制御する施行上の気くばりや特殊技量が求められます。
Dマグナ303は高度にコントロールされた溶け込みを実現しました。
溶け込み率が常に30〜35%に制御されているので、異材継手や溶接困難な鋼材においても十分な強度を確保しつつ、有害な希釈や炭素移行を抑止します。従って組織推定が困難な場合や、施行上の制約のもとでの作業などにおいても、不安や負担の少ない溶接作業が可能です。
※シェフラの図におけるマグナ303等を用いた異材継手の推定組織及びこれに関連する技術的事項については別途お問い合せ下さい。 |
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マグナは使いやすい
●低アンペアでも溶棒が母材にくっつかず、
安定したアークを維持する。
薄板も焼け落ちなく溶接可能。
●高アンペアで溶接しても、
棒焼けやフラックスの剥離がない。
●立向姿勢の下進溶接でも容易に裏波ビードを出せる。
(ステンレス等)
●コンタクト溶接が可能。スラグの巻き込みがない。
スラグの除去がしやすい。 |
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マグナ303 |
多鋼種・多用途溶接棒 |
●特徴/低膨張率合全組織で、
ひずみを最少に仰えた溶接ができます。
さまざまな種類の溶接割れにたいして、大きな抵抗を有します。
特に対応力腐食割れに優れています。
粘りさ、靭性に富み、衝撃や曲げ、振動等の使用環境下に最適です。
母材の鋼種や成分が不明でも使用でき、溶接機の種類、大きさを問いません。
●適用鋼種例/S45C,S55C,SK,SKS,SKH,SKT,SKD11,SKD61,SUS304,
SUS310S,SUS316,SUS329,SUS430,SUS410,SCR,SNCM,
SUP,SUJ,SCSその他
●用途/漏れ止め溶接、接合溶接、補修肉盛り、緩衝用下盛り、
耐食用肉盛り、異材継手溶接、現場溶接、緊急補修溶接など。 |
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■マグナ303の溶着組織“ビルトイン・ショックアブゾーバー”
マグナ303の溶着金属はオーステナイト素地に均一に拡散されたフェライトを含む。
このδフェライトはオーステナイト粒子を包含するように積層状をなし、これが外部からの衝撃を吸収、緩和化する。
(高靭性、高強度の達成)
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マグナ777 |
鋳鉄用ニッケル合金溶接棒 |
●特徴/予熱をかけないで、鋳鉄の冷問溶接が可能です。高い強度(500N/mm2)と高い伸び率(18%)を高バランスして実現しました。棒焼けの発生なく作業でき、平滑でなじみの良い、気孔のないビードが得られます。溶滴はスプレー移行し、ダレ、スラグのかぶりもなく、極めて良好な溶接作業性です。母材との色調が良く、溶接後の機械加工も容易です。
●適用例/ねずみ鋳鉄、可鍛鋳鉄、強靭鋳鉄、二一レジスト、および鋳物と鋼の溶接。
●用途/接合肉盛り、巣埋め、再生肉盛り、現場溶接、鋳鉄鋳物製品の欠陥補修用、緊急補修溶接など。 |
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